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- 概要
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8次元BSSRDFは物体表面における反射や散乱光を含めた光の振る舞いを表現する反射モデルである.しかしBSSRDFの計測には球面上に設置される多数の光源とカメラが必要であり,完全に取得することは難しい.そのため,計測対象に光学的一様性などの仮定を置くことで低次元の関数として近似したモデルに対する研究が数多くなされている.これに対し,本研究では実シーンにおける8次元BSSRDFを計測及び解析する新たな手法を提案する.計測においては多面体鏡を用いたシステムにより,物理的にではなく仮想的に多数の光源とカメラを配置する.また,計測したBSSRDFから散乱光を等方・非等方な成分に分解する手法を提案し,散乱光解析に用いる.実際に計測した実物体におけるBSSRDFを解析することで,各光学特性における散乱光の特徴が定性的に得られることを示す.
- 発表
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