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映像解析技術を用いた行動解析に関する実証的研究
ISIR 実環境における映像に基づく人物行動解析を実現するための,技術開発に加え,実験データを取得するための環境構築,データベース構築及び技術社会導入に伴う倫理的・法的・社会的課題を対象として研究を進めている.現在大阪大学吹田キャンパス内に80台以上のカメラセンサを設置し,継続的にデータを取得するとともに,説明会等を定期的に実施することで,実験実施の通知や内容の伝達とともに合意形成をえるための方法を検討している.
  • 主要成果
    1. [Muramatsu+ 2017FR] 村松 大吾, 槇原 靖, 八木 康史,“実環境下における映像に基づく人物行動解析技術実現に向けて -大阪大学における人物映像データ取得の取組み-,” 電子情報通信学会基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review 11 巻 2 号 p. 93-99,2017



互いに重なりのない領域データからの個人認証実現手法の研究
Regeneration バイオメトリクスでは,人物から生体特徴を抽出して認証を行う.この場合比較される特徴が抽出される領域はデータ間で共通していることが大前提である.しかしながら,実環境における認証問題を考えた場合には,顔認証であればサングラスやマスクの着用による隠蔽,歩容認証においては,遮蔽物や画角と人物の対応位置などの関係による隠蔽が生じ,本来特徴を抽出したい領域の情報を正しく取得できないことが頻繁に起こる. それでもデータ間に共通領域が存在する場合には,その共通領域のみに着目し特徴抽出することで認証が可能となるが,共通領域が存在しない場合には,既存の一般的な手法では認証ができない.そこで本研究課題ではこの困難な状況を想定し,互いに重なりのない領域データからの個人認証実現手法を検討する.現在歩容認証の見えに基づく手法に注目し研究を進めている.
  • 主要成果
    1. [Muramatsu+ 2015ICB] D. Muramatsu, Y. Makihara, Y. Yagi, "Gait Regeneration for Recognition," Proc. of the 7th IAPR Int. Conf. on Biometrics (ICB 2015), Paper ID 60, pp.1-8, Phuket, Thailand, May, 2015.



視点変換モデルを用いた歩容認証
GenerativeCV 人の歩き方に着目して個人を認証する歩容認証においては,防犯カメラなどにより撮影された映像を対象とすることが多くある.その際に問題になるのは,対象人物のカメラの相対的な位置関係である.特に対象人物に対するカメラの角度は,取得される対象人物の見えを大きく変えてしまうため,認証精度が大幅に低下してしまう.その対策として,本研究では,ある視点の入力歩容特徴から別視点の歩容特徴を生成する技術,またその生成歩容特徴を用いた歩容認証手法の研究を行っている.
  • 主要成果
    1. [Muramatsu+ 2016TCybernetics] Daigo Muramatsu, Yasushi Makihara, and Yasushi Yagi, "View Transformation Model Incorporating Quality Measures for Cross-view Gait Recognition," IEEE Trans. Cybernetics, Vol.46, No.7, pp1602-1615, 2016
    2. [Muramatsu+ 2015IETBiometrics] Daigo Muramatsu, Yasushi Makihara, and Yasushi Yagi, "Cross-View Gait Recognition by Fusion of Multiple Transformation Consistency Measures", IET, Biometrics, Vol.4, Issue 2, pp.62-73, 2015.
    3. [Muramatsu+ 2015TIP] D. Muramatsu, A. Shiraishi, Y. Makihara, M.Z. Uddin, and Y. Yagi, "Gait-based Person Recognition Using Arbitrary View Transformation Model," IEEE Trans. on Image Processing, Vol. 24, No. 1, pp. 140-154, Jan. 2015.



歩容鑑定システム
gaitVerificationSystem 歩容認証は,映像中に小さく映った人物や,顔が見えない人物でも個人を認証できる可能性があり,防犯カメラ映像などを対象とした犯罪捜査には有効なモダリティとなる. 本研究では,歩容認証を対象モダリティとして,犯罪捜査利用を想定した歩容鑑定システムの構築を目指す.鑑定システムは,入力として二つの人物映像を受け取り,その二つの映像に映っている人物が同一である事後確率を出力するものであり,映像の時間解像度,空間解像度,観測視点,隠ぺい状況などを考慮しつつ事後確率を計算する.また,鑑定システムを利用する捜査員が利用しやすいシステムの構築を目指している.
  • 主要成果
    1. 木村卓弘,村松大吾,槇原靖,八木康史,歩容・頭部・身長を用いたマルチモーダル鑑定システム, 電子情報通信学会論文誌,バイオメトリクス小特集,Vol. J98-A, No. 12, pp.659-663, 2015
    2. [Iwama+ 2015CVA] Haruyuki Iwama, Daigo Muramatsu, Yasushi Makihara, and Yasushi Yagi, Gait Verification System for Criminal Investigation, IPSJ Transactions on Computer Vision and Applications, Vol.5, pp.163-175, 2013



筆記動作に基づく個人認証
CameraSignature 署名は古くから個人を特定するために用いられてきたものである.本研究では,署名そのものではなく,署名を筆記する動作に着目した個人認証手法を研究している.この分野の研究はオンライン署名認証と呼ばれている. オンライン署名のデータは,タブレットとペンを用いて取得する方法と,カメラを用いて取得する方法に着目し,ペン先の位置軌跡のみを用いた手法から,ペンを持つ手の形状や,ペン持ち方,手の動きに着目した手法などを検討している.また,オンライン署名認証における攻撃に対する対応策の検討も行っている. オンライン署名認証のアルゴリズムにおいては,複数の署名認証コンペティションにも参加している.
  • 主要成果
    1. [Houmani+ 2012PR] N. Houmani, A. Mayoue, S. Garcia-Salicetti, B. Dorizzi, M.I. Khalil,M.N. Moustafa,H. Abbas, D. Muramatsu, B. Yanikoglu, A. Kholmatov,M. Martinez-Diaz, J. Fierrez, J. Ortega-Garcia, J. Roure Alcobe, J. Fabregas, M. Faundez-Zanuy, J.M. Pascual-Gaspar,V. Carednoso-Payo, C. Vivaracho-Pascual, BioSecure signature evaluation campaign (BSEC'2009): evaluating online signature algorithms depending on the quality of signatures Pattern Recognition, Vol.45, No. 3, pp.993-1003, 2012
    2. [Yasuda+ 2010JNCA] K. Yasuda, D. Muramatsu, S. Shirato, and T. Matsumoto, Visual-Based Online Signature Verification Using Features Extracted From Video Journal of Network and Computer Applications, Vol.33, pp.333-341, 2010
    3. [Muramatsu+ 2010IEICE] D. Muramatsu, Hill-Climbing Attacks and Robust Online Signature Verification Algorithm against Hill-Climbing Attacks, IEICE Transactions, Vol.E93-D, No.3, pp.448-457, Mar. 2010
    4. [Muramatsu+ 2006TIFS] D. Muramatsu, M. Kondo, M. Sasaki, S. Tachibana and T. Matsumoto, A Markov Chain Monte Carlo Algorithm for Bayesian Dynamic Signature Verification IEEE Trans. Information Forensic and Security, Vol.1, No.1, pp.22-34, 2006