情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディア

第17号
「特集:安全・安心のためのCV」
「特集:ユビキタスメディアによるセンサーネットワーク
-インフラとしてのCV-
(2007年2月発行予定)

投稿締切り:2006年5月9日(火)


■テーマセッション企画概要

安全・安心のためのCV

新聞やTVニュースなどで日常的に犯罪や災害に関する様々な報道が行われています.このような状況において,安全性の確保,安心感の獲得に役立つコンピュータビジョン技術の研究開発が重要な課題となってきています.『安全』と『安心』は必ずしも因果関係にあるとは限りません.絶対に安全といえるほど性能が高くなくても,装置が存在するだけで犯罪抑止効果が期待でき安心感が得られる場合があります.また,「親の顔が映るだけで安心する」,「周囲と同じ事をやっているので安心する」といった心理的効果が生じる場合もあります.

そこで情報処理学会CVIM研究会では2005年11月,「安心・安全のためのCV」と題したテーマセッションを開催し,多くの興味深いご講演と活発な質疑応答をいただきました.これをふまえ,情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディアでは,「安心・安全のためのCV」特集号(2007年2月発行予定)を企画いたします.安心・安全に関わるコンピュータビジョン技術に焦点を当てた研究内容に関するご投稿を広く募集いたします.

ユビキタスメディアによるセンサーネットワーク  -インフラとしてのCV-

様々なマスメディアで『ユビキタス』という言葉が頻繁にとりあげられるようになってきました.携帯電話,無線LAN,ICチップ・タグなどの利用は,日常的な生活に既に定着しつつあり,誰でも・いつでも・どこでも情報ネットワークシステムにアクセスできるためのネットワーク環境やデバイスといった基盤インフラは確立されつつあります.こうした社会情勢の中で,実世界でおきている大量のイベントや体験を観測・解析するための画像・音声といったマルチメディア技術には,個人的用途にとどまらず,組織的,さらには社会的用途を目的としたインフラとしての役割が期待されます.こうした社会インフラの実現のためには,既に確立されている基盤インフラとの融合や,多種多様なセンサーを統合したロバストかつ様々なタスクに適用できる多機能なシステムの構築が必須となります.

このような背景のもと,情報処理学会CVIM研究会では2006年1月,「ユビキタスメディアの将来展望」という統一テーマのもと,電子情報通信学会PRMU研究会・同HIP研究会・日本VR学会SIG-MR研究会との併催による研究会を行い,多くの興味深いご講演と活発な質疑応答をいただきました.これをふまえ,情報処理学会論文誌コンピュータビジョンとイメージメディアでは,「ユビキタスメディアによるセンサーネットワーク −インフラとしてのCV−」特集号(2007年2月発行予定)を企画いたします.様々なセンサーによって構成されるインフラの中で,CVが担う部分に関する研究論文のご投稿を広く募集いたします.

また,本論文誌では特集テーマ以外の一般論文の受付を随時行っています.
こちらにつきましてもご投稿をお待ち申し上げます.


【投稿方法】

情報処理学会論文誌:コンピュータビジョンとイメージメディアへの投稿手続きにつきましては以下のページをご覧ください.
http://www.am.sanken.osaka-u.ac.jp/CVIM/

【お問合せ先】

本論文誌に関するご質問は日浦慎作(shinsaku@sys.es.osaka-u.ac.jp,
CVIM論文誌編集委員会幹事,大阪大学大学院基礎工学研究科)にお送り下さい.